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Q1.香害(こうがい)とは何ですか?

香害は、柔軟剤や洗剤、芳香剤、消臭剤、抗菌剤といった製品に含まれる「香料などの化学物質」にさらされることで、頭痛・めまい・吐き気などのさまざまな心身不調が現れることをいいます。

また、体への影響だけでなく、空気や水に広がることで、環境汚染へつながることも指摘されています。

 

Q2.どのような香り製品が香害になりますか?

体調不良の程度は、人によって異なりますが、主に次のような製品があげられています。

柔軟剤、洗濯用洗剤

シャンプー、リンス

消臭剤、除菌剤、抗菌剤

芳香剤、ルームフレグランス

香水、整髪料、化粧品、制汗剤

防虫剤 など

 

「ほのかな香り」「微香性」と表示されていても、体調不良が起こる場合があります。

 

Q3.香りが苦手なのは、好みの問題ですか?

香りによる体調不良は、香りの成分(化学物質)による身体反応で、好みの問題ではありません。

ただし、影響の出方には個人差があり、症状が出ない人もいることから、「好き嫌いの話」と誤解されてしまう場合があります。

 

Q4.天然の香りであれば大丈夫ですか?

香料は、植物などから抽出した「天然香料」と、化学成分から人工的に作られた「合成香料」とがあります。

香害で大きく問題になるのは合成香料ですが、天然成分であっても、化学物質であることは同じであり、必ずしも安全ということではありません。天然の香りだからといって、使いすぎないことや、まわりの人への配慮が大切です。

 

Q5.香害に科学的根拠はありますか?

体調不良がおこる仕組みについては研究段階であり、すべてが解明されているわけではありませんが、香料が身体に健康影響を及ぼす可能性については、厚生労働省や医療機関の研究資料(下記参照※1、※2)でも示されています。

そのため、国からは、香害に対して学校現場などでの配慮を進めるように促しています。

 

Q6.移香(いこう)とはなんですか?

移香とは、人や物についた香りの成分が、別の場所や物に移ることをいいます。香りの成分は、目にはみえない小さな粒で、空気中に広がります。とても付着しやすいため、人や物の移動とともに、香りが移り、広がっていきます。

 

Q7. 香害は化学物質過敏症のことですか?

 

香害は、化学物質過敏症に限った問題ではありません。香りの刺激は、多くの生き物や環境を含む社会全体に影響する課題です。

*化学物質過敏症は、香料にかかわらず、ごく微量の化学物質(合成洗剤成分、建材、排気ガス、除草剤など)に反応して、さまざまな心身不調が起こるとされている疾患

 

Q8.香害は、アレルギーではないのですか?

香害は、必ずしもアレルギー反応とは限りません。アレルギーは、体の免疫が特定の物質に反応することで起こる症状をいい、「香料アレルギー」も存在します。一方で、香りによる体調不良は、通常のアレルギーの診断では判別できない症状も多いとされています。香りによる体調不良とアレルギーとの関係は複雑で、現在も医学的な研究が進められています。

 

Q9.香害に対応した医療機関はありますか?

多くはありませんが、日本国内では、香害による体調不良や、化学物質過敏症を診察する専門外来や医療機関が存在しています。山形県内には、専門外来は確認できていませんが、香害に理解があり、相談や対応を受けられる医療機関があります。必要の際には、会で把握している範囲で情報提供いたしますのでお問合せください。

 

Q10.香害の公的な相談先はありますか?

山形県内には、現時点では香害を専門に扱う窓口はありませんが、相談をすることは可能です。

公的機関へ相談を寄せることで、行政が実態を把握し、今後の注意喚起や対応の検討につながる可能性がありますので、積極的にご活用ください。

 

【香りつきの製品などによる困りごと】

​消費者ホットライン(☎188) へ

最寄りの消費生活センターや

相談窓口につながります

【体調不良や健康面の相談について】
お住まいの地域の保健所や医療機関へ

【学校での健康不安や相談について】
担任の先生や、養護教諭への相談

保健調査票への記入など

 

Q11.香害を減らすために、できることはありますか?

香害を減らすには、まず「無香料の製品を選ぶ」、「日々の換気やそうじを心がける」など、身の回りの香料を物理的に減らしていくことが大事です。

また、理解してもらえるように、まわりの人に協力してもらうことも大切です。香害について知る人が増えることで、配慮しあえる環境に近づいていきます。

 

最後に

香害は、まだ十分に知られていない問題で、誤解や反発が生まれてしまうこともあります。当会では、情報を整理してわかりやすく伝えることで、理解してもらえるように活動しています。

また、香害を強く警戒しすぎてしまうと、不安症状が強くなることで不調になる可能性もあるといわれています。症状の悪化を防ぐためにも、必要以上に恐れすぎないようにしながら、心も体も大切に過ごしていきましょう。

少しでも多くの方が、香りとの付き合い方を見直し、配慮しあえる社会につながれば幸いです。

 

<参考>

・※1 厚労科研・難治性疾患研究報告書にて、柔軟剤などの香料の影響について示唆されている

厚生労働科学研究成果データベース 難治性疾患政策研究事業 研究報告書

・※2 千葉大学附属病院の啓発パンフレット

「香りの害を知っておきましょう!」

医療機関の立場から香害を啓発している

・国会答弁 

2025.11.21 消費者問題に関する特別委員会での質疑 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

・文部科学省 化学物質の健康症例について記されている

健康的な学習環境を維持管理するために -学校における化学物質による健康障害に関する参考資料-:文部科学省 

 

・厚生労働省研究班作成「化学物質過敏症」パンフレット 250621061621-6855cfa5711f9.pdf

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